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売れ残りのマンションについて

2016年5月5日「木曜日」更新の日記

2016-05-05の日記のIMAGE
新築マンションを売る側はもちろん、買う側にとっても、急速に身近な存在になりつつあるのが未販売住戸、いわゆる「売れ残り」である。買ったときは完売と聞いていたのに、蓋を開けてみたら売れ残り続出のマンションだった。このような物件が近ごろ増えている。 買ったマンションに入居したところ、実は何戸も売れ残っていた。不幸にしてそういう状況に陥ってしまった人にしてみれば、残った住戸の成り行きは気になるところだ。自分たちには内緒で、不動産会社が陰で値引き販売をしているのでは、と疑心暗鬼になるというのがよくあるケースである。 たしかに値引き販売は、すでに購入済みの人にとって大問題だが、購入者がその点にばかり気を取られていると、思わぬところで売れ残りの弊害にあうことになる。それこそ入居後1年目、2年目にして、マンションの運営そのものが成り立たなくなるような物件もあるのだ。 その人が、名の通った中堅不動産会社分譲のマンションを買ったところ、早々にその不動産会社と揉めてしまった。 「入居して1年目にして、管理会社から運営に必要な費用が足りないという報告があったんです」 内容を聞いてみると、たしかに必要な管理費が不足している。管理費は当然、販売当初に月々必要な額を割り出し、それを各住戸に振り分けているはずだ。それなのに1年目にしてショートするとは一体どういうことだろう。 不審に思い調べてみると、原因は売れ残り住戸にあった。 「要するに、売れ残った住戸分の管理費が1年間未納になっていたために足りなくなってしまったというわけです」 住民が不動産会社に抗議したところ、渋々不足した金額だけを振り込んできた。 

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