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「大手だから安心」は禁物

2018年8月31日「金曜日」更新の日記

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マンションの売主であるデベロッパーは、大きく3タイプに分かれます。あくまで全体的な傾向としての話ですが、各タイプごとにつぎのような特徴があります。ひとつめのタイプは、ゼネコン系です。入居後のアフターフォローにもみずから携わるため、デザイン性よりも機能性やメンテナンス性を重視した、よい意味で保守的なマンションづくりを行う傾向があります。2つめのタイプは、不動産業者系です。古くから不動産業を営んでいる財閥など第一世代は別ですが、ここ5年、10年で台頭してきた業者は、先進的なこと、珍しいことを追いかけて伸びてきた側面があります。たしかに斬新なデザインは見ばえはしますが、歴史も浅く、構造や機能面で疑問符がつくものもあります。3つめのタイプは商社などの他業種系です。一言で傾向を語るのは無理がありますが、しいていえば、重厚感、グレード感を重視したマンションが多いようです。3タイプの特徴を挙げましたが、これがそのまま各デベロッパーに当てはまるわけではありません。実際には、同じデベロッパーでも物件ごとに完成度に差があります。さらにいえば、同じマンションでも棟や住戸によって出来・不出来があります。「大手だから安心」といった判断はできないのです。工事に携わるプロの腕にそう大差はありません。では、なぜ物件や住戸によってバラつきが生まれるかといえば、多くの場合、それは「お金がない」か「工期がない」かのいずれかの理由によります。

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